日大アメフト部の悪質タックル問題に思うこと その③
こんにちは、けんてぃーです。
昨日(5月23日)の記事(日大アメフト部の悪質タックル問題に思うこと その② )を掲載した30分後に日大のコーチ・監督による会見がありました。
完全に二人とも保身に走っており、苦しい言い訳ばかりしていましたね。
あとは、司会の方のマスコミ対応のレベルもお粗末すぎて話題になりましたね。
前回までの記事に引き続き、この問題と会見で思ったことを書いていきます。
1.危機管理学部があるのに・・
日大には危機管理学部があります。新設で、アピールされている学部です。
この危機管理学部があるのに、危機管理ができていないということで、「ブラックジョーク」扱いされています。
中には、大学関係者の人でもこの事を面白おかしく批判的に語っておられます。
しかし、学部があるからと言って、その大学が、その分野における実際のあらゆる問題への解決が優れているとは限りません。
例えば、経営学部があるのに経営状況が悪い大学の多さを考えれば、そんなことは分かりきったことです。
大学は「学問」としてその学部の専攻内容を研究・教育するわけですからね。もちろんその知見を大学の問題解決に活かせない組織・運営体制の在り方に批判の余地はありますけどね。
上記のことは、少なくとも大学関係者なら当然分かることですが、そういう人でもいたずらにこの事を取り上げて小馬鹿にしている様は気持ちの良いものではありません。
ほんと、ただただ叩きたいだけなんでしょうね。
2.マスコミ批判について
日大の加害学生の会見では、マスコミのモラルの無さや質問のレベルの低さがSNS上で取り上げられていました。「マスゴミ」なんて揶揄されていましたね。
これには私も同意見です。
しかし、昨日の日大の監督・コーチの会見について、SNSやニュースではマスコミへの批判がほとんどありません。むしろ"マスコミよくやった"みたいな意見もあったりします。
これが私としては非常に違和感を覚えました。
例えば、学生の会見でマスコミが叩かれていた内容の一部として、以下のようなものがあります。
・質問は1人1つだけと言われているのに何度も質問する
・同じようなことを何回も質問する
・世間的にウケが良い返答が飛び出すように誘導する
上記については、監督・コーチの会見でも全く同様でしたね。
もちろん、監督・コーチの受け答えが的外れでおどおどしていたことがその一因ではあります。しかし、学生会見では批判したマスコミの姿勢を、監督・コーチ会見ではむしろ賞賛するスタンスはいかがなものかと思います。
人間は「見たいものしか見ない」という言葉があります。要するに、自分にとって都合の良い見方しかしない、ということですが、今回のケースはまさにこれですね。
可哀想な、被害者とも言える学生に対してのマスコミの酷さは目についても、悪者とも言える日大側に対しての酷さは目につかないんですね。
ただ叩きたいから叩く。悪者を懲らしめている気分になって、空想のヒロイズムに浸りたいだけの人が多いんです。
そんな人たちが世間のマス層だからこそ、そこにウケるような報道をするマスコミのレベルも上がらないということなんですけどね。
3.おわりに
日大アメフト問題を取り上げた記事が早くも3つになってしまいました。
できればもう取り上げることが無いように、生産的な騒動収束を願います。
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