けんてぃー大学

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日大アメフト部の悪質タックル問題について思うこと

こんにちは、けんてぃーです。

 

日大アメフト部の関学大との試合での悪質なタックルが問題視され、大炎上していますね。

 

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監督からの悪質タックルの指示の有無が問題の焦点とされています。

この問題について、私の考えを書いていきます。

 

 

 

1.明らかな故意のタックル

まず、今回の件は、誰の目から見ても明らかに意図的なプレーです。

日大側の発表では、監督からの指示もなく、故意ではない偶発的なプレーだと発表しておりますが、さすがにそれで押し通すのは無理がありますね。

 

完全にスポーツの範疇ではなく、傷害罪となる暴力事件と言えるでしょう。道端で通り魔に襲われるのと変わりありませんよ、こんなの。

 

監督からの指示があったとなれば更に悪質で、日大側は現状否定しておりますが、監督はタックルをした選手に対してすぐに注意も叱責もしていません。そして、試合後の監督インタビューで「あれくらいはやっていかないと勝てない」と、そのプレーを容認する発言をしているわけですから、完全に黒ですね。

 

2.審判への批判は?

ネットの意見など見ていると、審判団への批判の少なさにビックリします。

 

一番最初の、一番問題視されているタックルは、審判の目の前で起きていました。あの時点で審判が反則した選手を一発退場としなかったのは驚きです。

審判は日大に買収されているのではないか?と騒ぎになってもおかしくないレベルです。

 

一発退場としなかったことで、某選手はその後も2度の悪質なラフプレーをしており、被害者を増やしています。

私もサッカーをしているので分かりますが、スポーツでは選手は熱くなりがちです。審判がラフプレーを厳重に注意しないと、試合は荒れに荒れてしまいます。

この試合がどうだったかはわかりませんが、某選手が退場した後も荒れた展開となり、被害者が増え続ける悲劇になってもおかしくはなかったでしょう。

 

今後の悪質プレーとその被害者を減らすため、審判団のジャッジや試合のコントロールについての言及がもっと大きくなって然るべきと考えます。

 

3.悪質プレーの氷山の一角か?

私が今回の件で一番問題視しているのは、「相手選手を壊すことを意図したプレーがスポーツ界で蔓延している可能性がある」という点です。

 

今回の悪質タックルは、「誰の目から見ても明らかに意図的」な悪質なプレーでした。そのため、ここまで炎上したと言えるでしょう。

つまり、「相手選手を壊すプレーをできるだけ自然にする演技が下手過ぎた」のが炎上の原因ということです。(まあ、演技するつもりもなかったんでしょうが。)

 

仮に相手選手を壊すプレーをしようと思った場合、99%以上の選手は彼よりも自然に、言い逃れの余地がある形で反則をするでしょう。

そして、そうであればここまで炎上することはまずありません。

 

つまり、今回のプレーはスポーツ界全体から見るとほんの氷山の一角に過ぎない可能性があるのです。

 

4.ルール上の問題

例えばサッカーでは、退場者が出ると数的不利になります。試合開始直後にレッドカードで一人退場となれば、圧倒的に不利になります。それは、明らかな悪質プレーへの抑止力となりえるでしょう。

 

しかし、アメフトでは、退場者が出てもフィールドの選手の数は減りません。そのため、退場者が出ても、その選手が主力選手でなく選手層が厚ければ、試合開始直後の退場でも大きなデメリットにはならないと言えます。

 

つまり、ルール上、数的不利にはならないという点が、悪質なプレーの一因となったのは否定できませんね。

 

5.問題の本質

今回の問題は、だんだんと日大側の組織としての事後の対応の酷さがクローズアップされている感じがあります。

しかし、あくまで問題の本質は「相手選手を壊すことを意図したプレーが行われたこと」であり、その問題の解決について議論すべきでしょう。

 

まず、監督の指示については、どう解決・改善するかとなると難しいでしょう。

例えば、雇われ労働者でほかに働き口がないような人が、会社にデータ改ざんを命じられるような悪事の片棒を担がされることに対して、どれだけ明確に拒否の意思表示をできるでしょうか?

モラルに反することであっても、弱い立場の人間が強い立場の人間に逆らうのは簡単なことではないでしょう。

せめて、音声の録音チャンスがあれば録音するべき事を意識付ける程度しかないのかもしれません。。

 

そうなると、前述の審判の質の向上やラフプレーの厳罰化などが、悪質なラフプレー減少に繋がるせめてもの方法だろうと私は考えています。そういった話題が盛り上がって欲しいものですね。

 

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