けんてぃー大学

20代の国立大学職員による仕事のことその他関心があることの書き散らかしブログ

大学職員は無能なのか?

こんにちは、けんてぃーです。

 

巷では大学職員、学務が無能だ、くそだとの声が多いです。

ツイッターで検索すると学生からの不満ツイートがでるわでるわ、、

もちろん一部の学生の声でありますが、体感では学生だけではなく、教員からもそのように思われている節もあります。

実際はどうでしょうか。考察していきます。

 

今日のお題目

 

身勝手な要望が通らず駄々をこねているだけ

一番はこれですかね。

窓口で対応していると、自分勝手で、自分の責任も省みずに要望をしてくる学生は非常に多いです。分かりやすい例で言うと、

 

提出物の締め切り後に、「そこをなんとか受理してくださいよー」

 

とかですかね。こうこうこういう理由で受理できませんと言ったら、返事もせずに帰って行くこともあります。大学生に甘すぎる日本の大学教育にも問題があるかもしれませんね。。

また、教員についてもご想像どおり自分の専門分野以外のことはてんでダメで、社会性に問題があるのではと思われる人が多いです。

そういった人達に論理的になぜダメなのかを論じても、自分が悪いと冷静に判断できない人は多いです。

感情に任せて怒ってきたり、ツイートして不満をぶちまけているのです。

 

人材教育が不十分

以降は、本当に無能という場合です。

 

私立はどうかわかりませんが、国立大学では人材教育のシステムがないと言っても過言ではありません。業務の統一ルールやマニュアルなども無いことが多いです。窓口対応での統一したマニュアルやルールも当然ありません。

私自身の経験でも、新人で学生系に入りましたが、上司や先輩の真似をしていく中で仕事を覚えるしかありませんでした。しかも、そういった手本にすべき人たちですら、人によって言う事が全然違ったりします。

 

そして、マニュアル化が徹底されておらず、上司や先輩各人がてきとーな事を言うので事務仕事が思うように進まず、ストレスや時間に追われる焦りで結果として学生への窓口業務の対応が雑になってしまう可能性も否定できません。

当然、学生が窓口で質問・相談しても、職員によって言う事が違うじゃないか!ということにもなるのです。

 

無能が得をしてしまう

以前の記事(国立大学職員という仕事のメリット・デメリット - けんてぃー大学)でも書きましたが、国立大学職員は公務員的要素が強く、無能が得をしてしまう組織です。成果・評価を得るための努力が、それによって得る利益に見合わないのです。頑張ったところで、ただ管理者側にとってコスパのいいやつになるだけです。

そういった中では、自分が仕事をあまり頑張らないことが、さらに言うと、無能のフリをしていたほうが、自分にとっての利益になります。

有能な人も無能になってしまう環境なのです。

 

人事的問題

最後に、人事的な問題があります。

 

大学事務組織において、いわゆる有能が多い部局と言われるのは、総務系と財務系です。

これは、大学経営に直結する部局になるからです。総務系は学長などの役員との距離が近い大学運営における事務組織の中枢と言えますし、財務系は運営するうえで非常に重要な、お金・予算を握っています。そういった部局は発言力と影響力があるので、人事でも有能な職員を引っ張ってきて、部局内で囲いたがる傾向があります。

そうなると必然、有能でない人材が学務系に回る確率が高くなります。

「学務は使えない奴が多い」とは、事務職員内でも耳にすることがあります。

 

 

おわりに

以上、学生・教員が悪いだけということもありますが、大学職員は無能、くそだと言われることはそう間違ってはいないだろうと思います(私立はわかりませんが)。

公務員的組織としての悪影響も問題ありますが、それでも最低限の対応は職員間で共有・徹底し、個人の色を打ち出すのはプラスアルファとなる部分、という当たり前のことができていないことがその原因と言えるでしょう。